気まぐれ日記 2021年12月

2021年11月ここ

12月1日(水)「今夜も燃え続ける・・・の風さん」
 点火された火が燃え続け、今朝の就寝は午前5時を回っていた。
 起床は11時。入念なストレッチ後、総合病院に予約の電話を入れたら、当分空きがなかった。明後日、早起きして行くことにした。
 ブランチ後、代車で外出。JAでシルバーさんの代金を振り込み、JPでまた新刊を郵送した。
 ルーチンをこなしてから、メールの送受信を開始した。例によって、時間がかかる(笑)。
 新刊が出たことで、もちろん贈呈が多いが、それがきっかけで追加購入の依頼もある。サイン本を家族へ贈りたいというのだが、少しでも売り上げに貢献したいという気持ちが分かるので、何とも恐縮してしまう。
 そんなことを思っていたら、逆に贈呈本が郵送されてきた。昨日もあった。この対応にも苦慮することになる(笑)。しかし、これは作家にとって想定内のこと、必然である。なるべく拙著をお返しにしたい。物はどんどん流れた方がいい。お金もだ。
 あらら、またメルカリ出品が売れた。ビジネス本で、MBA取得時に学んだ教科書である。大学時代は教科書は名前を書き込んだが、五十代で5年間大学院生をした時の教科書の多くは、きれいなままである。今回の本もそのきれいなままで(もちろん読了はした)、価格設定を400円(送料込み)としたので、売れる期待はあった。私の純利益は160円になる。明日、JPから発送しよう。
 深夜、昨日に続いて著者校正をした。昨日は第一章だったので、今夜は第二章だ。また、腹が立つことがあった。ネットの記事を根拠に、事件(ある老中の罷免)が起きた月日の確認を要求していた。古文書や専門書、論文といった紙の本の記載を根拠にしないとは、素人としか思えない。徳川幕府の公式記録である、国史大系51『続徳川実紀』で確認して、外部校正者の愚かさが証明された。

12月2日(木)「青春を感じた日・・・の風さん」
 今日は朝からワクワク感がある。久しぶりに母校に行けるからだ。母校と言っても、私の場合、たくさんある。五十代で入学した大学だ。キャンパスとしては3つあり、それぞれ思い出が深いが、今日はその中の一つに行く。
 ブランチ後、代車で出発。先ず、JP分局でメルカリ品を発送した。続いて、盛田味の館で先生へのお土産のお酒を購入。国道に戻って、ひたすら名古屋を目指す。このルートは、非常勤講師をしていた数年間、キャメロンで何度も往復した。今日は快晴で、代車だが、思い出に浸りながらのんびり走る。高年だったが、青春を感じていた時代だった。
 少しずつ彼岸へと旅立っていき、少なくなった恩師の一人と会えるのも、非常にうれしいものだ。自分が何らかの結果を出し、それを報告して「よくやったね」とほめられること。自分の思いが理解されること。それらは至上の喜びだ。きっとまだ私の胸の中では青春の炎が、かすかながらも燃えているのだろう。幸せなことだ。
 片道約50km走って、キャンパスに着いた。エントランスから入ると、守衛は懐かしい人だった。ホールに大きなクリスマスツリーが飾ってあった。新型コロナで苦しんでいる学生や職員を慰めているようだった。新規感染者数が落ち着いている今だから、私もここに来られたのだ。
 1時間半ほど、新刊をネタに近況を語り合った。先生からは、中国人の卒業生からだと言って、中国のお酒をもらった。とても元気な留学生で、私のことを覚えていてくれるとはうれしい。彼は、今は母国で大学の先生をしている。お世話になった職員にも新刊をプレゼントした。私の作家活動も応援してくれた人だ。
 帰りの名古屋は既に夕闇に包まれていた。まるで昔に戻ったように決まったコースを走った。連日のように高齢者の事故が報じられる中、こうしてハンドルを握れる幸せも感じる。
 今夜も著者校正の続きをやり、また外部校正者に腹を立てたが、入浴している間に気持ちを静めたら、自分が間違っていることに気付き、校正の一部を訂正した。気持ちの違いで仕事ぶりに違いが出ることを、あらためて感じた。長く仕事をしてきていながら、未熟さを露呈してしまう。恥ずかしいことだが、青春が続いているのだと、明るく考えて先へ進もう。

12月3日(金)「初体験がうれしい・・・の風さん」
 目覚ましで7時に起床。入念なストレッチ後、朝食抜きで代車で出発。昨日に続いて少しワクワク感がある。
 腹部CTで精密検査が必要とされた。不安があった部位ではなく、古傷の変化のようだった。当初の不安はいくらか減って良かったが、古傷の変化も気になる。いずれにせよ、古傷の変化は数種類記載されていたが、すべて同一の診療科に属するものだった。今年6月に受診した科だ。
 予約なしで、耐えられる待ち時間で診察を受けるためには、早く病院の受付を済ませなければならなかった。幸い、その診療科では、予約外の受付の一番になった。9時からの30分間に入れてもらえた。
 それでも、待ち時間があるので、病院のカフェを探検することにした。8時半の開店と同時に、多くの客が入った。モーニングは、好みのパン1個とコーヒー、ミニサラダで407円だった。パンは種類が多く、私はレーズンパンを選んだ。客席は間隔がとってあるし、食べる時以外は皆マスクをしているが、だんだん日常が戻って来たような気がする。
 6月に受診していたので、いくらか補足説明するだけで、すぐ超音波で確認してくれた。私が最も不安だった所見は「全く問題なし」とのことで、さらに大学時代の古傷についても、兆候が見られるものの、特に心配ないと言われた。やはり6月に受診した症状が懸案で、私が日常不快だと主張したので、処置してもらうことになった。
「処置しましょう」「え? 今からすぐ?」「はい」私は、年明けの手術も覚悟していたのだが(素人判断で)、なんと麻酔もせずにできるという。信じられないことだった。
 しかし、終ってみれば、本当に麻酔の不要さは納得できたし、気分的にとても楽になった。念のため抗生剤が処方され、問題なければ、これで終わりだという。
 自宅へ向かって代車を運転しながら、人生初の経験が一つできたことと、身体的な不快感がなくなったことで、今日の青空のように爽快な気分を味わった。
 昼食にインスタントラーメンを作って食べたあと、2時間ほど仮眠した。寝不足以上に、疲労感が出ていた。
 夕方カリチューから電話があり、ドック入り(半塗装工事の順番待ち)しているキャメロンの今後のスケジュールについて知らせがあった。まだ2週間くらいかかりそうとのことだった。ずっと超多忙でカリチューの近くまで行く余裕がなかったし、この忙しさはまだ続きそうなので、すぐに了解した。
 気温が下がっていることもあり、じっとしていると寒いので、ズボンの上にナイロンの防寒トレパンをはいた。ワイフあら「それ、どこにあったの?」と聞かれたが、「あったからはいた」としか答えられなかった。長く生きていると、持ち物の由来も忘れてしまう。
 今夜も著者校正(再校ゲラが届く前の先行作業)の続きで、腹を立てながら、粘り強くやった。
 病院で処置されたため、今夜はシャワーのみ。

12月4日(土)「著者校正の苦労が続く・・・の風さん」
 10時起床。入念なストレッチ後、代車で外出。
 先日、メルカリ品に「いいね」がされたので、試しに値下げしてみたら、昨夜「売れた」。どうやら「いいね」は値下げの提案らしい。また土日で郵便局がしまっているが、10km強走れば、ゆうゆう窓口のある郵便局がある。
 根本的にクルマの運転が好きである。天気も好い。こうなれば行くしかなかった(笑)。しかし、出かけて良かった。帰りに、ひらめきがあった。久しぶりの鞍上(あんじょう)だった。私には最もアイデアが湧く環境である。数日前の著者校正で大きな過ちをおかしたことに気が付いたのだ。
 校正者からあった指摘で、より厳密な提案だった。妥協したが、間違いだった。史実と違うという意味ではない。そこは主人公のセリフだった。セリフがより厳密になったことで、性格が変化してしまったのだ。あらためて考えてみると、指摘前のセリフもやや厳密に近かった。もっと厳密さをなくす方が、主人公の性格というか人柄を棄損(きそん)する心配がなくなるのだ。日常会話で厳密なしゃべり方をさせること自体が不自然ではあったのだが、・・・。
 そういうことで、出かけて良かったとつくづく思った。メルカリ購入者にも1日か2日くらい早く品物が届くだろうし。
 昼食後、落ち着いてマイペースで仕事をこなしていくことにした。
 やりたい雑務を先にてきぱきと処理していった。
 今日はワイフの来客があったので、夕方のホットタイムで、ケーキのおこぼれにありつけた。ラッキー。
 ところが、深夜、また著者校正ではまってしまった。校正者の指摘が間違っていたのだが、その証明を準備している間に、自分の間違いを発見した。これは修正しておかないと、史実と違うというより、せっかくのアイデアが史実と違うためにパーになりかねないからだった。悔しいけれど、校正者の間違った指摘のお蔭で自分の重大なミスが見つかったので、感謝しなければならない。

12月5日(日)「ルビの苦労・・・の風さん」
 今朝就寝したのが午前6時ころで、起床は11時過ぎだった、もちろん午前の。
 もう何をやっているのか分からない・・・ということはない。著者校正ではまっているのだ。歴史小説とは言え、児童書でこれだけはまったことは、かつてない。理由は後日自分で分析することになるだろうが、今回の特徴を一つだけ書くと、ルビの問題がある。
 やや低年齢層を対象にしているからだろう、ルビ(フリガナ)が多い。おとな向けなら、どうとでも読めばよいと、特別なもの(重要な人名・地名など)でなければつけない。今回、その人名や地名で、特別と思われないもの(小説の狙いから言って重要ではなく、しかも複数の可能性はあるにしても漢字としては平易で読めるもの)まで、ルビを要求される。すぐムキになる性格の私は、何らかの根拠を求めて、その読み方を追究してしまう。もちろん狙いは一次資料だ。一次資料でなくても、できるだけ古い(つまり江戸時代からできるだけ遠くない時期の)出版物を漁る。見つかればうれしいが、そうでなかった場合は、徒労ということになる。時間の浪費である。
 現代の日常でも似た経験はある。初対面の人が私にとっても初めての苗字だった場合、ルーツを尋ねることが多い。珍しい苗字の人は、ちゃんとご自分のルーツをご存じで、面白い話を聞かせてくれる。一見普通の苗字に見えても、今回のルビの苦労とよく似て、実は難読漢字だったり複数の読み方があったりする。三枝さんとは何人も知り合いになれた。これが複数の読み方を持っていて、出会うたびに読み方を間違えた。「さえぐさ」「みつえだ」「みえだ」・・・。これらはすべて楽しい経験だが。
 日本数学協会のオンライン講義の録画を採りながら、次の児童書の準備をした。時間が来て、録画を終えたら、なぜかまるで録画が採れていなかった(涙)。
 来月、関孝和数学研究所主催のオンライン講演があるので、HPから予約した。
 たまっているメールをたくさん出した。
 現在先行で校正を進行中の児童書の再校ゲラが届いた。このゲラに赤で修正を書き込むのは明日からにして、先行校正を終えてしまうことにした。これをやっておけば、赤での修正はぐっと楽になるはずだ(・・・と思いつつ、毎日はまっているのだが(笑)。

12月6日(月)「雑務処理も大事・・・の風さん」
 今朝の就寝は午前6時。仕事が遅れると、すぐ昼夜逆転生活になってしまう。しかもそれが続く。現役時代は常に仕事の遅れ状態だったが、何とか定年までたどり着けたのは、多くの部下と同僚と上司・先輩のおかげだ。現在は念願だったほぼ個人プレー状態なので、遅れといったツケはすべて自分がかぶるしかない。
 目が覚めたら正午直前だった。いくら何でも起きねば・・・。
 書斎に復帰したのは午後2時過ぎだった。今朝未明まで頑張っていた先行校正の補足作業を先にやってから、ルーチンそして特殊雑務に取り掛かった。
 特殊雑務は、ルーチン以外の作業のことで、これをやっておかないと、身辺が色々な物で山積みとなってしまう。頭の中もだ。心身ともに軽く(楽に)するための作業と言っていい。
 しかし、頭が重いな。こういう時は躊躇なく頭痛薬だ。
 メルカリでコスメ出品のキャンペーンが始まった。それがきっかけで、父の遺品を思い出した。私の使わないブランドのオードトワレ(香水とオーデコロンの中間)だ。ほぼ未使用。検索したら、廃盤商品のせいか定価をこえる高値でも売れていた(笑)。久々に出品した。価格は定価の3割引きくらいに設定してみた。
 10日に上京することが確定しているので、やっとエクスプレス予約をした。9月と全く同じ往復の新幹線だ。既に予約がたくさん入っていて驚いた。
 最近何度も必要になる書見台をネット発注した。膨大な種類があったが、子どもの頃から見ていた古典的なタイプにした。世の中にはこういった永遠のベストセラーみたいな物がある。
 深夜は、作家業に戻り、最後が再校ゲラに基づく校正作業となった。今日は第一章だけやろうと思っていた。既に出版社の方で私の先行校正の結果を書き加えてあり、やはり作業は楽だった。
 しかし、就寝時刻は1時間しか早くならなかった。

12月7日(火)「お礼の仕事もたくさん・・・の風さん」
 午前11時起床。天気も悪いし、まだ眠い。それでも気合で入念なストレッチを強行。
 月初ルーチンでできていなかったレンジフードの掃除に取り掛かった。約1週間遅れである。月初ルーチンの中の最大の負荷だが、これだけなら楽なものだ。シロッコファンが格納されている上部の隅々が汚れていた。
 書斎へ入り、特殊雑務を次々に片付けていく。カリチューへ電話してお歳暮のお礼を言った。キャメロンが半塗装を終えて受け取るまであと10日くらいかかる。
 この1週間で本の寄贈も連続して受けているが、今日は初めての方へお礼の電話をした。純粋に数学のファンで、数学を扱った書籍を読むのも趣味だし、それを多くの人に知ってもらうためタウン誌に投稿を繰り返し、自費出版までしてしまった方だった。電話したら、拙著はほとんど持っているとのことだった。とにかく数学ファンは貴重でありがたい存在なので、本のお礼だけでなく、数学の楽しさ面白さを発信していることに絶賛メッセージを送った。電話の声は元気で陽気だったが、80歳とのこと。恐縮してしまった。唯一お持ちでない拙著をお礼に送ることにした。
 寄贈書は上記のものだけではない。姓名判断の南山誠林さんからも、お兄さんの新刊が送られてきた。これは前作に続くもので『食の秘密を探る』(ユニオンプレス)という。サブタイトルが本の狙いをよく語っている。「食べ物から健康を考える」である。食品に含まれる成分の専門的な話に続いて、効能が期待できる嗜好品の章では、お茶、コーヒー、菓子類にいたるまで摂取のメリットを解説している。エッセイではなく、専門家の立場からの説明なので、安心して読める。ややとっつきにくい印象を、南山誠林さんのほのぼのしたイラストが救ってくれている。
 夕方から、10日の打ち合わせの準備、再校ゲラの著者校正と、作家業を続けた。途中で、昨日出品したオードトワレが売れたという知らせがあった。すっげぇ〜。

12月8日(水)「著者校正でてこずる・・・の風さん」
 昨日より30分早くしか起きられなかった。天気も曇りで、まだスッキリしない。とにかく入念なストレッチは欠かせない。
 代車で外出。ドラッグストアに駐車して、徒歩で行動開始。UFJのATMでキャッシュを少しおろした。また借金した。とにかく活動資金がない。残念ながら新型コロナの影響の一つだ。先月の久しぶりの新刊出版も、この窮乏をすぐには救えない(笑)。
 そのキャッシュを持ってJPへ。入り口に2匹の犬がつながれて、飼い主が出てくるのを待っていた。人懐っこい犬だ。送金処理を完了。
 帰宅してみると、小一時間かかっていた。
 教室のないワイフがランチを作ってくれた。
 ルーチンを手短に終えて、再校ゲラの著者校正に取り掛かった。今日は第三章を夕方までに終える予定。ところが、これが意外とてこずる。先行でおこなった著者校正は、外部校正者の指摘に限定しておこなったので、肝心の自分の視点での校正は再校ゲラで始めていた。そうなると、新発見があるのだ。
 夜は特殊雑務(主に新刊などの送付作業)をしようと思っていたが、ぜ〜んぜんできない。どんどん時間が経過していく。
 午前零時過ぎにやっと第三章の著者校正が終わった。今日の分をメールで出版社と編集者へ送った。
 金曜日の上京までに徐々に昼夜逆転を戻している。今夜の就寝は何とか午前2時半。

12月9日(木)「上京の準備・・・の風さん」
 9時半起床。少しずつ早くなってきた。入念なストレッチ、これは必須。
 ここからの仕事の手順はいつもと違う。明日、上京して出版社と打ち合わせ(2件)なので、逆算すると、先ず、出かける準備だ(笑)。どのバッグで行くかも重要だ。持って行くものをあれこれと並べていく。今回は、動画を見せるというプレゼンがあるので、愛用のMacBookAirを持って行く。普通ならこれまた愛用のミニキャリーバッグとなるのだが、日帰りなので、キャリーは不要。しかし、再校ゲラはけっこうかさばるので、結局、ビジネスバッグということになった。分厚い参考資料も持参するので、重くなる。
 というように、日帰り上京の準備を先に終えた。あと、明日はちょっと寒そうなので、服装はこれかな、という見当をつけておいた。
 昨日に続けて、再校ゲラの著者校正だ。第四章に着手。何とか夕方までに終えることができた。すぐに出版社と編集者へ送った。入れ違いに、出版社から宿題が送られてきた。「これも検討しておいてね」という内容。やれやれ。終わらないぜ。
 晩御飯後、あとがきから奥付や付録の年表までの校正をしたが、こんな土壇場で、間違いを発見した。あとがきの中には、間違った年(元号と西暦)の記述まであって、自己嫌悪に陥った。しかし、めげたり落ち込んだりしている余裕はない。とにかく終えておかねば、明日の打ち合わせが効率良くできない。必死に取り組んで、午前零時過ぎに何とかゴールに到達した。しかし、今日届いた宿題がある。恐る恐るファイルを開いてみたら、すべて提案がされていて、私がゼロから考えることはなかった。
 2件目の打ち合わせは、新たな仕事のスタートが切れるかが課題だ。出版社とは初めて会うので、プレゼン(企画提案はエージェントから渡っているので、補足説明)をすることになる。PC用のデータを整理して、最小限のプレゼン準備ができたところで、駆け足で入浴(浴室内で走ったわけではない)。
 昨日より早く、就寝は午前1時半。疲れていたので、ストンと寝入った。

12月10日(金)「フリースのジャケットでGO・・・の風さん」
 7時半起床。今日一日しっかり体を動かすためにも、入念なストレッチは省けない。その後、服装を最終決定した。次女の婿さんからプレゼントされたフリースのジャケットにした。まるで羊の着ぐるみのようで、暖かい。今日は冷える恐れがあるので、選んだ。しかし、68歳のボケ老人のファッションとは言えないな(笑)。
 ワイヤレスのイヤホンを耳に引っ掛け(AirPodsではない)、音楽を聴きながら、いざ出発。ヒマがなくてiPhoneには英会話以外で入っている音楽アルバムは、U2の「Songs of Innocence」だけだ。どうしてこれが入っているのか記憶はない。ロックだが(・・・じゃなかった、ボケ老人でも)、気分がハイになる。
 9月と同じこだまのグリーンに乗車した。予約時に座席指定しようとして驚いたように、確かに私以外の乗客がいる。新型コロナの新規感染者数が落ち着いているので、人の動きが活発になってきたことは間違いない。しかし、驚いているうちに、眠ってしまった。元気は長続きしない。目が覚めたら「新富士」の手前で、雪をかぶった富士山がくっきりと見えた。俗人らしく写真を撮り、家族のライングループに投稿した。ファイト〜一発ドリンクを飲む。しかし、結局、東京に着くまで、ツムツム以外ほとんど何もできなかった。
 丸の内オアゾの約束場所に行き、来月出版予定の児童書の再校ゲラの校正打ち合わせをおこなった。事前のやりとりが功を奏して、驚くほど短時間で終わった。
 同じ場所でおこなう次の打ち合わせまでエージェントと雑談したが、知人から頼まれていた相談事を話すのを忘れた。
 次の打ち合わせ、私の準備は不十分だったが、エージェントの事前根回しが完璧だったので、補足程度で、出版の話はとんとん拍子で進んだ。私の補足は、DVDの録画をMacBookAirで見せたのと、先日の京都行きの話と、来年11月の全国和算研究会の大会長を仰せつかっている話だった。その時期までに出版できるように進めていきましょう、ということになった。ただし、児童文学作品としての大作ではなく、小学校高学年ぐらいを対象とする、読んで楽しい本という感じだった。私は了解し、頑張ると約束した。
 東京駅でお土産を買ってもまだ出発まで時間がたっぷりあったが、思いのほか疲れていた。荷物が重かったからな(再校ゲラやお土産、資料などを渡して、現在、ビジネスバッグはとても軽いが)。
 帰りのこだまグリーンも乗客がいたが、東京から名古屋までずっと乗車していたのは、私ぐらいだった。やはり疲れていて、ぐったりしていた(気分的には達成感を味わっていたのだが)。名鉄の名古屋駅でスイカの誤データ(先日間違ってこれで改札を通ってしまい、出る時はマナカでエラーになっていた。今日、東京でスイカでエラーが出て判明した)を消してもらったが、料金を取られた(笑)。 
 帰宅して、遅いティータイムにしながら、今日の報告をワイフにした。その後、メルカリ品や新刊の発送準備をして、やっと就寝した。万歩計は9千歩をこえていた。

12月11日(土)「楠木さんの本に驚嘆・・・の風さん」
 普段通り11時起床。今日もやることが多い。入念なストレッチ後、代車で出発。10km以上離れた郵便局へ行く。ここはゆうゆう窓口があるのだ。
 メルカリ品を発送し、あとゆうメールを3通とエクスパックを1通出した。すべて中身の違う本の送付だ。最後に、ゆうちょ銀行のATMでキャッシュをおろした。
 そこから行きつけのGSへ向かった。今日はイベントをやっている(笑)。代車に少量補給し、灯油を2缶分購入した。快晴の空の下、気分良く走って帰宅した。原稿が一段落した時の解放感はたまらない。購入した灯油を屋外タンクに入れてから昼食。いつもと同じトーストとホットミルクだが、ボケ老人にはこれで十分。
 外回りの仕事を終えたので、さあこれから何でもできるぞ、と思ったが、どっと疲労が襲ってきた。昨日までの無理がたまっている。頭痛もするので、薬を飲んでちょっと仮眠することにした。
 ほんのわずかの睡眠でも効果はてきめんだった。読もう読もうと思っていた本に手が伸びた。読み始めてしばらくして、ショックを受けた。それから晩御飯もはさんで読了したのだが、最後までショックというか、すごい作品だと思った。
 楠木誠一郎さんの『鎌倉バトルロワイヤル』(講談社)である。
 来年NHK大河ドラマをにらんだ、小学校中学年から読める解説本である。鎌倉時代の主に幕府内の権力闘争がテーマで、13人の御家人が争ったことから、それをプロレスのバトルロワイヤルに見立てたタイトルになっている。しかし、この権力闘争は簡単に説明できるものではない。それぞれに背景があり、また複雑な縁戚関係になっていて、それでいて疑心暗鬼や裏切りが発生し、殺して決着をつけてしまうものだから、現代の感覚(つまり一般常識)を前提に語ることは無理だ。
 さらに、それを小学校の中学年から読めるように書くのは至難の業である。最初に、この完成した本のイメージを示されて、私に書けと言われたら、途方に暮れたろう。
 加えて、時代考証(歴史の理解)が大変だ。明確な史実が少なく、事実は分かっていても解釈が何通りもあったり、創作と思われるエピソードもてんこもりなのだ。
 そういった難しい仕事を、手ごわい材料をたくさん使いながら、史実と創作の間のどのへんの位置づけなのかまで、ちゃんと触れながら、しっかり説明しているのはただただ驚くしかない。すべて作り物の小説だったらどんなに楽かと思ってしまうが、とにかくこの本は解説書である。ページをめくるとルビ(フリガナ)がいっぱいついているが、それらのほとんどを取り去った文章にすれば、そのまま大人向けの解説書にしてもよいくらいの深い内容でもある。
 楠木さんの『鎌倉バトルロワイヤル』、児童書のレベルを超越している。今年36冊目の読了となった。

12月12日(日)「ZOOM講演で収穫・・・の風さん」
 今日も昨日に続いて、たまっている特殊雑務・・・何のことはない、部屋の片付けをしよう。
 ターゲットは長男の部屋だ。仮置きした私の荷物で乱雑になっている。ベッドの中であれこれ作戦を立てて、とりあえずあれとこれをやって、次のステップは終わってから考えようと、体を起こして異変が起きた。腰が痛い(笑)。毎日ストレッチはやっていても、背筋や腹筋の強化ではなく維持程度なので、微妙なバランスですぐ腰痛を発症してしまう。
 起床後のストレッチを控えめにし、コルセットを装着し、さらにホットミルクとトーストのブランチ後、腰痛の痛み止め薬まで服用した。この痛み止めは、新型コロナのワクチン接種が近付いている時に、副反応対策のため、ドラッグストアで薬剤師に勧められたブランドである。腰痛用だがアセトアミノフェンの含有量が多く、最後に品不足になるいわば隠れ鎮痛剤とのことだった。ひと箱にたくさん入っていて、現在は私の突発腰痛対策で本来の働きをしている。
 突然腰痛になったので、すぐ部屋の片付けに取り掛かれなかった。先に、オンライン講演の時間になってしまった。関孝和数学研究所が主催するZOOM講演で、これは便利。新型コロナ蔓延が生んだプラスの副産物だ。わざわざ出向かなくても、自宅で講演を聴講できる。
 講師は、先日、二尊院の法要で会った先生で、和算とイエズス会の関係についてだった。次に取り組む作品でも関係するテーマで、小説にどう生かすべきか迷っている部分があったが、聴講して一気に解決したと言える。幸い講演の中で触れていた資料も、ほとんど書斎にあった。これなら早めに執筆に着手できそうだ。
 やっと長男の部屋の片付けに取り掛かった。起床前にベッドの中で考えた手順を一つひとつやっていった。ところが、それらをすべてやり終えたところで、次の妙手が浮かんでこなかった。第一に、片付けながら廃棄処理をあまりやらなかったため、つまり整頓はしたが整理(捨てること)できなかったからだ。仕方ない。この続きは明日やることにしよう。
 昨日、カリチューから電話があり、予想より早く半塗装が完了したという。ところが、ヘッドランプの故障が発生したともいう。それとは別に以前から問題があることに気付いていて、来春あたりLEDタイプに交換しようと思っていたので、一気にやってもらうことにした。
 キャメロンを中古で購入した9年前、既に前のオーナーによりハロゲンのヘッドランプは純正でなく改造されていた。私は、ディスチャージランプに変更することにし、色温度も6000ケルビンを指定した。これによりかなり白っぽい明るさになったが、その後登場したLEDの白さや明るさには負けた。カッコよさを追求している私だが、ヘッドライトの明るさは安全性のためにも、ベストであるべきだ。この工事が追加になっても、当初のスケジュールで完了するのではないか。
 夜は大事なメールチェックにあてた。就寝はやや早目。今夜は風が出て屋外がうるさい。

12月13日(月)「減免はだめだったが・・・の風さん」
 昼近くまで寝ていた。入念なストレッチで起動・・・と思ったが、まだ腰が痛い。かばいながら、と書くと聞こえはいいが、だましだまし(まるで機械だな)活動開始。
 昨日に続いて、長男の部屋(にある私の荷物)の片付け。移動させているだけでは進歩がないので、できるだけ捨てることを心掛ける。たとえA4用紙1枚でも。これが、退社して始めた屋内整理の基本姿勢で、1ミリでも前進しようと頑張った。そうして8年が過ぎ、ここまで来れたのだ。あともう少し(と言っても2年が目標)頑張ろう。
 文美国保から減免申請のお知らせが届いた。昨年は、申請をおこなったので、保険料が25%くらい減った。とても助かった。今年も申請できるというので、早速HPを開いて、今年の申請手続きをチェックした。つまり減免対象になるかどうかの条件の確認である。いちおう私は個人事業主として確定申告している。零細事業なので、内容は貧しい(笑)。生活できているのは、年金のおかげだ。
 今回の条件もほとんど同じだった。前年度からの事業収入が3割以上減っているかだった。大丈夫だろうと思ったら、零細事業が障害となった。同様な条件でもらった持続化給付金が事業収入としてカウントされるので、減っていないのである! 大きな事業(つまり作家としてがんがん稼いでいる)であれば、持続化給付金は雀の涙だったろうが、私にとってはプテラノドン(翼竜)の涙くらいに恩恵が大きかったのだ(笑)。
 ガッカリして、また片付けの続きを始めた。古いPCソフトがあった。未開封品だ。2009年版のワープロソフト(一太郎)で、これから私が使うことはない。そこで、メルカリに出品してみた。相場価格はよく分からなかったので、いつものように、原価は0円として、百円をこえる純利益があればOKと考え、手数料+送料+百円をメドに価格設定した。
 次の仕事に取り掛かってまもなく・・・売れた。その後の荷造りが大変だった。

12月14日(火)「今夜も即売れ・・・の風さん」
 今日も昼近くまで寝ていた。昨夜、就寝時に治った腰痛が、起床とともに再発した。腰を伸ばして寝ているとよくないのだろうか。しかし、横になって腰を曲げたままで寝ると、今度は腰曲がりの状態で固まっていたりして・・・(笑)。
 いつものブランチ後、代車で外出。JP分局で、昨夜売れたメルカリ出品を発送した。続けて、ドラッグストアやホームセンターでの買い物と、JA、UFJのATMでの用事を済ませて帰宅した。ずっとコルセットをはめていたので、腰痛は大丈夫だった。
 来年1月出版予定の本のイラスト(挿し絵)が、完成間近となった。原稿はもちろんだが、表紙カバーからイラストまで、これだけ手間ひまかけているので、児童書の完成度は高いのだ。できれば、もっと多くの子どもたちが生まれてくれば、こういった文化環境を享受できるのだが、惜しい気がする。もっともそれ以上に少子化は日本の危機なのだが。
 今夜も、調子に乗って、3つのソフトをメルカリ出品してみた。2つは売れたソフトと同じ、古いけど未開封品で、1つは既に使用済(インストールして利用したが、今は使っていない)のものだ。価格の設定は難しいが、明らかに安いと思われるレベルにした。すると、使用済ソフトが、待っていたように即売れした! 明日も発送の仕事で忙しくなりそうだ。
 風呂洗いをして就寝した。明日は2か月に1回の防カビ燻蒸処理をおこなう。

12月15日(水)「メルカリ漬け・・・の風さん」
 頑張って10時起床。今日はたくさん特殊雑務をこなすぞ、と決意はしたが・・・。
 昨夜売れた使用済ソフトについて、ライセンス認証が不安になった。自分の少ない経験では、インターネットか電話で、「別のPCへ移す」(つまり前のPCではもう使わない)という条件でインストールしたことがある。購入者にそういった覚悟(予備知識)があるのか、確認のメッセージを送った。確認ができるまで発送はスタンバイ状態だ。
 数時間後、問題ないという返信があったので、梱包して発送した。もしかして転売するのかもしれないが、それは相手の自由である。
 書籍は基本的に古本をなるべく安く購入する。資料として使うので、コレクションではない。たまたまメルカリで欲しい本があったが、まとめ売りだったので、欲しい巻だけ売ってほしいとメッセージを送ってある。はたして応じてくれるのか、期待して待つしかない。
 一方、新品を買うこともある。たまったポイントと割引クーポンを使って購入することにした。クーポンの期限は今日だった。文庫は古本で購入するのは不利(送料を考えるとコスパが低下する)。だから、新品はできるだけ文庫を何冊かまとめて買うことにしている(送料が無料になる価格まで)。そうなると、選択に時間がかかる。私の悪い癖が出る。一つの品物を買う時は判断が速いが、複数の組み合わせとなると、頭の中が数学の世界になってしまう(笑)。未知数の多い問題を解くことになってしまうのだ。
 やっと新品の発注を終えた。
 風呂場がだいたい乾いたので、防カビ燻蒸に取り掛かった。密封状態でおこない、終了後は換気をしっかりやる。次回は2か月後となる。私の自主仕事の一つだ。子どもの頃、自宅に風呂がない状態が長かったので、風呂のある家に対して、とてもありがたく感じる。だから、学生時代から風呂掃除は自主的にやっていた。
 カリチューから電話があり、キャメロンの半塗装、ヘッドライトの交換などすべて完了したとのことだった。パワーウィンドウのレギュレータの交換などもしていたから、修理代はかなりかさむと予想していたが、半塗装で覚悟していた金額程度で済んだらしい。ありがたいことだ。これで予定していた大物修理・交換はほぼ終わった。週末の土曜日にも引き取りに行こうかと思う。
 今夜もPCソフトを2本、メルカリに出品してみた(このお調子者め)。すると、1本が即売れだった。割安感のある価格設定だったからか。やはり不思議だ。

12月16日(木)「古いもの大好き・・・の風さん」
 今朝も頑張って10時起床。その頑張りが認められたのか(まさか)、一昨日出品したメルカリ品も売れたので、今日は2つ発送することになった。昼過ぎに、発送グッズ一式を準備して、近所のJP分局へ行き、ゆうパケットプラス専用箱を2個購入し、代車の中で梱包。間違えるといけないので、1個ずつ完成しては局内へ行って発送手続きした。
 身辺整理や片付けのプロセスの中で、少しずつ始めたメルカリ(フリマ)が、PCソフトでブレイクした。
 発送した後、また不安が頭をよぎった。使っていないPCにもしかしてインストールしたままかも? どうせ分かりっこないと思ってしまえばそれまでだが、気になることは解決する、少なくともチャレンジするのが、私の生き方なので、旧執筆マシンの前に使っていた愛用のVAIOを引っ張りだした。
 電源は入った。メインアカウントは私だが、パスワードを忘れてしまい、あれこれ入力してもすべて拒絶された。その点、家族はパスワード設定していないので、家族のアカウントで開いた。早速アプリを確認。ぎょぎょっ! インストールしたままだった(笑)。即アンインストール。そのうち廃棄するPCなので、中身をすっからかんにしたいが、メインアカウントが使えないので、たぶんどっさり入っているファイルにアクセスできない。
 止むを得ず、家族のアカウントで、PCの初期化(出荷状態に戻す)に取り組んだ。少々時間はかかったが、できた(^_^)。CとDのドライブを開いてみると、見かけ上は、オプションプログラムやデータは何も入っていない。こうなると、またこのVAIOを使ってみたくなるから、とことん困った性格だ。やめやめ。もうじきこの世からおさらばすると思わなくちゃ。
 身辺整理の一環で、古いLPレコードが何枚かあった。2か月前に査定してくれるショップを見つけてあったので、すべて写真を撮り、送ってみた。数時間後、結果がメールされてきた。ビックリするような低評価。送料なしで買い取ってくれるショップなので、持ち込んだ場合の買取価格を推定してみた。私の持っているLPは、おそらく1枚が平均100円だと思われる。それなら地元の買い取りショップ(リアル店舗のある)に持ち込んでみることにした。
 昨日の著者校正作業の中で、所有していない本が何冊かあった。今後の執筆のことを考えると、所有しておいた方がいいと思い、例によって、メルカリ、ヤフオク、Amazon古本とあたっていき、最後日本の古本屋をチェックし、1冊だけ購入するこにした。日本の古本屋で、先日古本を買った同じ古書店だった。昭和32年出版のかなり傷んだ本で、安かった。昭和32年でそれだけ傷んでいるということは、その4年前に生まれた私の体はもっと傷んでいるわけだ。あちこちメンテしながらリサイクルモードに入っている。

12月17日(金)「寒波が迫る中・・・の風さん」
 8時半起床。10時出発で総合病院へ。予約してあったが、診察前に採血があった。なぜか順番が進まず、ずいぶん待たされた。
 診察前の待ち時間にまたカフェに行った。モーニングを楽しみにしていたが、5分過ぎていたため、利用できず。残念。でも、チーズ入りのパンは美味かった。
 しかし、この総合病院に来ていつも感じることは、弱った老人が多いことだ。車椅子や杖をついている人が実に多い。見かけは普通でも、窓口で長々と話をしている人もときおり目にする。自分もやがてこうなるのかと思うと、不安でいっぱいになる。
 血液検査の結果は問題なしで、次回診察は約2か月後となった。会計と薬の受け取りを終えて、カリチューに電話し、明日キャメロンを引き取りに行くと伝えた。一つずつ足元を確かめるようにしながら前進している感じだ。
 午後、ワイフと墓参に行った。珍しく墓地に着いてから小雨が降って来た。いつも好い天気の中で墓参ができるのだが。
 日本列島に寒波が迫っている。アクアで正月ロングドライブをする可能性が出てきたので、急遽スタッドレスタイヤを購入することになった。昨年、キャメロンのために購入したネットショップを利用することにした。格安タイヤではあったが、いちおう1年間それで無事に走って来たので、大丈夫だと思う。今回はさらに、セット購入して、自分で装着することにした。学生時代は、このシーズンに、スパイクタイヤとスノータイヤを組み合わせて何度も自分でタイヤ交換した。パンクのために交換した経験もある。不安点はボケ老人になっていることで、今回は腰痛に注意すれば何とかなると思った。アクアの車検証やマニュアルなどをよく見て、間違いのない選択をした。昨年のキャメロンのタイヤ選定よりは断然楽だった。発注できて、ひと安心。
 夜は、ためてあった名刺のデータ読み込みとファイリング、そして自分の名刺の追加印刷をした。
 ルーチンや読書もしたが、いつも就寝前に、今日は十分に特殊雑務をこなせたろうかと反省する。今夜は、雨が降って来て、風も強い。あれこれ頑張った気もするが、もっとできたのではないかとも思う。そうしているうちにストンと眠りに落ちる。こんな感じで永眠できたら、死の不安なんて感じることもないのだろう。

12月18日(土)「相棒もどる・・・の風さん」
 起床後、窓から家の周囲を眺めると、道路が濡れていた。昨夜から未明にかけて冷たい雨もしくはみぞれが降ったのだろう。今も気温は低い。
 ワイフとブランチ後、代車で出発。やっとキャメロンが帰って来る。
 途中大型家電量販店で買い物をし、古書店にも寄って目的の古本を店主に探してもらったがなく、それからカリチューに到着した。あちこち用事を済ませながら行動するのは、現役時代には当然のことだったが、最近では珍しい。何とか体が動けば、気だけは若い(笑)から、ついついそういった動き方をしてしまう。
 キャメロンの半塗装はきれいに仕上がっていた。9年前に塗り替えた部分との色合わせは大変だったろうが、職人の腕前でやってくれたのだ。よく見ると、ワイパーにオプションで付けてあるワイパー立てが黒く塗ってあった。サビていたのだが、おまけでやってくれたらしい。なかなかニクイ。他の部分の修理の説明も聞いたが、私の性格で、それらの仕上がりをしっかり確認はしなかった。とは言え、ヘッドランプのLED化、パワーウィンドウのレギュレーター交換は完了。不思議なことにステレオのスピーカーは音が出ているそうだ(笑)。1か月ぶりにキャメロンのハンドルを握った。私の相棒がもどってきたぜ。
 昨日発注したアクア用のスタッドレスタイヤの発送予定日の通知がきた。来年年明けだった。タッチの差で年末年始休暇前の発送に間に合わなかったらしい。これは全く予定外だった。もっと早く装着してスタンバイさせておきたかったのに・・・。
 ヤフオクで欲しい文庫が出ていた。今夜が期限なので、とりあえず入札しておいたら、見事に落札できた(笑)。
 夜に入ってますます冷え込んできた。今日は動き回って疲れたので、リビングで映画を観ることにした。先日見た映画の続きだ。デンゼル・ワシントンの「イコライザー2」。主人公の人間性がしっかり出ていて、これも秀作だった。

12月19日(日)「数学好きでも・・・の風さん」
 夜行性に戻ってしまい、朝は寝坊(笑)。
 ルーチンを終えてまもなく日本数学協会のオンライン講義の時間となった。ここ数回、まともに受講できていなかった。予習も復習もする余裕がなく、今日はおとなしく頭を垂れて講義を拝聴した。知らない数学用語が増えていて、ついて行けなかった。大きな流れもつかめなかった。愕然とした。方程式論は面白そうだったのに・・・(涙)。
 講義を理解できなかったことと直接関係はないが、メルカリに数学の問題集を出品した。前から選定してあった本で、高校時代に購入した問題集だ。そう。私は昔から数学は好きだったのだ。しかし、得意ではなかった。授業を受ける力がなくて、ずっと独学だったからかもしれない。
 まともにというか、実際の自分に追い着いたのは、大学院の時だった。研究に必要な数学をかろうじて理解できていた。自分で応用もできて、既知のもんだいを別の方法で解いて、私が指導を受けていた助手の先生に見せたら、既にロシアの学者が同じ方法で解いてあった(たぶんこのことは以前にも気まぐれ日記に書いた)。
 出品した本は、高校生だった私が自分で書店で選んで買ってきた本で、当時の定価は200円である。50年前の本だからね。現在の価値の相場をネットで検索して調べてみた。けっこう取引されていた。今でも価値ある本なのだ。値段にはかなりの幅があったが、書き込みもある私の本なら、ざっと千円くらいかと推定した。しかし、身辺整理が目的で、商売ではないので、絶対売れそうな価格555円で出してみた。GO、GO、GOつまり、「行け!」と気合を入れたのである。そうしたら、即売れた(笑)。
 PCのソフトも値下げして売ったので(フリマなので価格交渉はある)、明日は2品発送することになる。
 夜は、色々なことをやりながら、 hairdye をして、未明に就寝した。

12月20日(月)「生命力・・・の風さん」
 夜行性動物は正午直前に起床(笑)。
 ストレッチ、ブランチ後、キャメロンで外出。やっとキャメロンで出かけられるようになった。
 JPの分局へ行き、メルカリ品を2つ発送した。こうやって身辺整理が進んでいく。次に、JAのATMでキャッシュをおろし、UFJのATMでキャッシュの出し入れをおこなった。
 帰宅して、キャメロン専用カーポートに縦列駐車して、ふと思い出した。一昨日、キャメロンを引き取りに行くとき、カーポートの下は濡れていて、前夜の強風のため吹き溜まりもできていた。その中に、大ゴキの死骸を発見していた。今頃どこからやってきたのだろう、と不思議だったが、直前まで生きていたと思う。念のため、足でひっくり返してみたが、ピクリとも動かなかった。そうやって、無事キャメロンで帰宅したとき、カーポートの下はすっかり乾いていて、吹き溜まりも大ゴキの死骸もどこかへ消えていた。もしかして生き返ったのではないかと身震いしたが、後の祭りだった。ウィルスは人類が誕生する前から地球上にいたという。宇宙空間をただよっている星屑から日本の宇宙船が破片を持ち帰ったが、ウィルスの痕跡が発見されるかもしれない。ウィルスよりもゴキははるかに高等生物だろうが、人類よりはしぶとそうである。
 ルーチンの後、寒さ対策でたくさん着込んで、種々雑多な雑務をこなした。すべて身辺整理につながるもので、気持ちが楽になる。
 昨夜に続いて、予定していた数学の参考書をメルカリ出品した。かなり売れた本なので、きっとすぐ買い手がつくと思ったが、意外と反応がない(笑)。
 明日は早起きしなければならないので、今夜は無理やり早めに就寝。起床時刻が遅くても、じきに眠りに落ちるということは、やはり棺桶に片足を突っ込んでいるからか。少なくともゴキよりも生命力に乏しい。

12月21日(火)「おから猫発見・・・の風さん」
 7時半に起床して、いったんワイフを駅まで送って帰宅した後、また睡眠補充に入った。
 夜行性動物が再び起床したのは正午直前だった。いけね! 寝過ごした! あたふたとストレッチもメニューを半減し、トーストをほおばってキャメロンで出発。
 今日は快晴で、風がないので、ほとんど寒さを感じない。今日のいでたちは、先日の上京の時と同じだ。名古屋との中間地点にキャメロンを置き、そこから電車に乗り換えた。
 トートバッグがとても重い。なぜならLPレコードが入っているからだ。
 先週、東京の買い取りショップでネット査定をしてもらい、地元で持ち込めば1枚100円くらいだと当たりをつけた。今日は、かかりつけの眼科へ行くので、付近に買い取りショップがないか調べたら、あったのだ! ついでに、探している古本(文庫)があるので、付近の古書店を調べたら、なんと6軒もヒットした。
 診察は夕方からなので、その前に1時間くらいかけて、レコード買い取りショップと古書店をめぐることにした。幸運にも最高の散歩日和になった。
 レコードショップは路地裏の小さなビルの2階にあった。こんなところでも客がいる。10分ほどで査定結果が出た。半分近くは値がつかなかったが、残りが私の期待する金額以上となった。売れなかった物も含めて、全体から平均を計算すれば、1枚120円強だった。査定を待つ間に、店内の商品を物色し(ブックオフよりも品ぞろえのレベルが高い)、MJQの「ジャンゴ」を見つけた。期待する金額以上の査定結果が出たら、このCDを購入しようと思った。そして、その通りになったので、購入した。このCDは何と未開封の新品で550円だった。値がつかなかったLPレコードは、ショップへ進呈した。バーゲンセールで売るか、それでも売れなければ、廃却するとのことだった。どのレコードが値がつかなかったのか、いちいち確認はしなかった。見るにしのびなかったからだ。
 プリントアウトした地図を見ながら、古書店をめぐった。自分で探すことはせず、すぐ店員に目的の文庫の有無を尋ねた。残念ながら見つからなかった。けっこう希少価値のあることが判明した。今後、見つけ次第、購入することにした。
 診察までまだ時間があったので、コーヒーショップで休憩した後、今日発見した場所へ向かった。地下鉄の出口からいつもと反対側に、今年新聞で読んだ神社があったからだ。大直禰子神社(おおただねこじんじゃ)。名前から猫の神社だと思われているらしいが、正しくはそうではない。どうやら伝説に由来していて、明治末期までは、於加良根子神社といった。その伝説「お唐猫」は、なかなか心にしみる物語だ。一番下に貼り付けておこう(出典:中日新聞「あいちの民話を訪ねて」30)。
 診察終了後、名駅でワイフと合流して晩御飯を食べた。新型コロナの新規感染者数が低い値で推移する中、明らかに人出は増えている。しかし、マスク・手洗いといった衛生・自己防衛手段は皆励行している。日本人に生まれてよかった。
 修理後初めてキャメロンで夜間走行した。LEDに変更したヘッドライトはムラがなく明るい。これは改善になった。
 就寝時、万歩計をチェックしたら、13000歩を超えていた。自宅周辺のウォーキングより歩いたらしい。



12月22日(水)「年賀状のデザイン・・・の風さん」
 昨日よく歩いたこともあり、今日も寝坊(笑)。しかし、腰痛は感じない。入念なストレッチから1日を始動させることができた。
 外出予定はないので、たまっている雑用をたくさんこなそうと気合だけは入っている。ブランチ後、先ずルーチンを片付けた。ルーチンの中には、実は英語の本を読むというのがある。どうも父の遺品の一つらしい。自分で買った記憶がない。ところが、読んでみると実に面白い本で、単語の意味を推理するテクニックなどが、エッセイ風に語られている。ジョークも多くて笑える。含蓄のある英語のことわざが引用されていたりして、別の勉強にもなる。出版当時、ベストセラーだったようだ。もう1冊、別の英語のエッセイ風の本を読んでいて、それは自分で購入したものだが、内容が昭和を感じて懐かしい。どちらも年内に読み終わるので、メルカリに出品してみようと思っている。
 身辺整理を目的とした特殊雑務は、いつ終わるか分からないほど続いている。今日も、1ミリでも前進をモットーに取り組んだ。
 身辺整理の他には、当然作家活動がある。現在は、来年出版が決まっている児童書のための準備を、少しずつしている。
 以上のことだけでは、年を越せない。そう。年賀状作成がまだである。今日は、デザインを考えることにした。と言っても、昨年購入した年賀状ソフトの中に入っている寅年のデザインの中からの選定が基本だ。恒例の新刊の表紙画像との合成になるので、色の組み合わせが選択の重要なポイントとなる。うまい具合に、まあまあのデザインが見つかった。作家と個人、共通のデザインにするので、入れるコメントもちょっと考える。結局、今年はもう作家中心でいいや、とあっさり決断した。それでも、寅年というか、虎は意識した。昨年の『エレキテルの謎を解け』は、実に平成29年以来の新刊だった。実は、平成29年には新刊を3冊も出していた。それから約4年間、新刊が出せなかったのだ。来年は、複数の新刊を出すことを目標にしている。そこで、虎にあやかって「騎虎(きこ)の勢い」という表現を使うことにした。決意表明でもある。
 できあがった年賀状デザインをワイフに見せて自慢しようとしたが、まだ年賀状にまったく手がつけられないワイフは、目をそむけて逃げて行った。
 そんなこんなで、また就寝時刻が遅くなった。

12月23日(木)「年賀状印刷終了・・・の風さん」
 週末は数年に一度というくらいの大寒波が日本を襲うらしい。今日は、まだ穏やかな陽気だ。
 午後、ワイフとアクアで出かけた。贈り物にする地元の美味しいみかんを買うためだ。今回はJAを利用しようと真っすぐ販売センターへ向かったが、なんと売り切れ。今年は収穫量が少なくて、すぐなくなってしまうという。そして、驚くべきことに、明日以降の入荷予定はないというではないか。これは困った。急遽、いつもの産直販売店へ向かった。ここも贈答用は1箱しか残っていなかった。私は、毎年のように、各農家が出している小袋を集め、箱詰めにして送ることにした。あやうく目的を達成できないところだった。
 ワイフがランチを食べたいというので、町内を少し放浪した。私はブランチ(トーストとホットミルク)を済ませていたので、軽くお相伴することにしたのだが、時間が時間で、もうランチは望めなかった。途方にくれているワイフのために、何年ぶりかのモスバーガーを提案した。
 その後、いったん帰宅して、今度は近所のJP分局へ。みかんを送る手配をするのだ。私は、スマホにJPのスマホ割アプリを入れてあり、送り先のデータをインプットしてあったので、楽々送り状を印刷することができた。これは便利だ。メルカリの発送でも似たやり方をしていたので、その経験が役に立った。
 昨日に続いて、年賀状の準備をした。宛先一覧を印刷した後、昨年と一昨年のデータ、それから今年受け取った喪中はがきのデータに基づいて、今年の送付先と印刷する枚数を決めた。枚数が決まった時点で、昨夜デザインした年賀状の裏面の印刷を開始した。
 晩御飯の後、宛て名印刷に取り掛かった。昔、ワープロ時代は、印刷の失敗が多かった。現在は技術が進化したせいだろう。ほとんど失敗はない。無事に印刷が終わったので、明日投函することにする。毎年のことだが、枚数が多いので、それぞれの年賀状に手書きでコメントは一切入れない。
 明日は早起きしなければいけないので、早めに就寝した。とは言っても、一日のしめくくりに読書は欠かせない。最近また読み始めた『源氏物語』が面白い。千年も前のやんごとなき人々のややこしい人間関係が、現代の常識からは外れているのだが、妙に好感が持てるというか、憎めない、いやむしろほほえましい(笑)。

12月24日(金)「メルカリ購入品に感動・・・の風さん」
 7時半起床。ワイフを駅まで送ったついでに、JP分局のポストへ年賀状を投函した。今年も暮れの大仕事の一つを、ぎりぎりでなく済ませることができた。あとは、月例の掃除を煤払いといった名目で、大晦日までに、そうだなあ、3日くらいに分けて実施すれば、安心して新年を迎えられそうだ。
 午前中にクロネコが来るとメールがあったので、睡眠補給は1時間だけにして、急いで再起床。入念なストレッチ後、ルーチンに取り掛かった。確かに正午前に宅配が届いた。荷物は2つ。ポストをチェックしたら、郵便物も2つあった。これはメルカリ購入品だった。
 メルカリの販売ばかりでは片寄りすぎなので、おそらく初めて購入をした。ゆうゆうメルカリ便で、匿名ラベルの上に、ちゃんと私の宛て名シールが貼ってあった。郵便局でQRオードを読み取って貼ったらしい(らくらくメルカリ便の場合はクロネコの営業所で)。それを確認できたのも面白かったが、別々の出品者から購入した2つの中身を見て、感動した。丁寧に梱包されていただけでなく、どちらも「お礼のメッセージ」が入っていたからだ! 私は、そこまではやっていなかった(反省)。ルールとかマナーとか言う前に、このネットを使ったフリーマーケットを、まるでリアル店舗のように、楽しんでいる出品者の顔が見えて、感心したのだ。さすが日本人。新型コロナの緊急事態宣言が解除されても、街中でマスクを外して歩く人がいないように、この国の人たちは、並の地球人ではないのだ。
 夕方から週末いっぱいの天気が怪しいので、キャメロンで出かけた。快晴の空の下、GSへ行き、久しぶりに満タン給油をし、灯油も2缶購入した。帰宅してすぐ、屋外タンクに灯油を補充した。週明け、年末までにもう1回灯油は購入しておこうと思う。これも新年を迎える準備だ。
 この後、もう少し力仕事をするので、昼食にインスタントの台湾ラーメンを作って食べた。インスタント食品にもかかわらず、賞味期限が先月で切れていた。国産なので、全然気にせず食べた(昔、面白がって中国で買ってきたカップラーメンは、見事にカビがはえていた(^_^))。
 2階の片付けの一環で、踊り場のカラーボックスにキャスターを取り付けて、長男の部屋へ移動した。PC関連グッズを収納する。長男の部屋の改造アイテムはまだたくさんあるが、次は、母の形見のアンチークな飾り戸棚の設置である。行き場がない状態なので、止むを得ずここにする。年内は最低でもそこまではやる。
 ずっと穏やかな天気だったが、夕方から危ないので(スマホで雨雲レーダーを見ると、確かに南方の雨雲が近付いていた)、洗濯物を取り込んだ。
 ワイフを迎えに行くころは完全に雨降りになっていた。
 子どもが独立していなくなった我が家には、クリスマスはとりあえず関係ない(笑)。

12月25日(土)「昔の話か今の話か・・・の風さん」
 昨夜からの雨がやんでいるので、昨日に続いて、長男の部屋の片付けの一環で、ついに母の遺品のアンチークな飾り戸棚を、裏の土地の小屋から運び込んだ。
 玄関で梱包(8年前に自分がした)を解いたのだが、内部にぬいぐるみやクッション用のパンヤが詰まっていた。かびていることもなく、経過した8年がうそのようだった。ぐるぐる巻いてあったタオル類を見るだけで、当時の沈み込んだ想いがよみがえってくる。そして、その後も続けたむしゃらな生き方が、後悔はないものの、何となくむなしさも覚える。
 何とかあと2年で屋内外を自分の気に入ったようにリフォームかつリノベーションしたい。やることは多いが、日々のミッションも当然あるので、少しずつ少しずつやっていくしかない。粘り強い私に対する天の指示なのだろう。
 火曜日に買ったMJQの「ジャンゴ」をやっと聴いた。驚くべきことに「ジャンゴ」初演の録音だった。1954年というから、私が1歳のときだ。他の収録曲も1953年と1955年だったから、私が生まれてから2歳までのもので、モノラル録音である。しかし、CDに入れるため、デジタル化されたことで、クリアな音質に変わっている。こういった曲は、大学生だったころFMで聴いていた。安いコンポステレオは準備できたが、LPレコードを買うだけの余裕はなかった。しかし、当時も今も、ジャズを聴くと心が震えるのは同じだ。50年経過しても自分の感性が変わっていない幸せを感じた。
 出版社からSNSへの投稿を依頼され受諾している。これまでの記事をやっと読む気になった。既に午前零時近かったが、ざっと読めるだろうと思ったら、大間違い。どの投稿記事も、中身が濃い、深い、読みごたえがある。韓国の絵本の話やwithコロナの生き方など、面白くて次々に読んで行ったら、午前3時を回ってしまった。まだ読み切れない。こういった面白い記事に匹敵する原稿を書かねばならない。こりゃ大変だ。
 明日はワイフの実家へ行く予定だったが、日本列島を強い寒波がおおっているので、雪が降る恐れがあり、延期した。過去を引きずりながら、明日も自宅にいてやることが多い。

12月26日(日)「終わらない身辺整理・・・の風さん」
 昼近くに起床。入念なストレッチ後、すぐブランチ(おにぎり)になった。
 やれるところからどんどん特殊雑務(身辺整理が多い)を片付けていく・・・否、片付けているつもりだが、・・・のろい。結局、これが私のペース。
 飾り戸棚の設置場所を、以前から考えていた場所から変更した。実際に壁にあてがってみると、やはり部屋の中央から見える角度がいい。飾り戸棚であって、整理戸棚ではないのだ。そうなると、大型のラックを約18センチ横に移動させる必要がある。壁側に転倒防止のフック掛けが設置してあるが、それらも横に移動させる必要があった。あらゆる家具類にキャスターを装着してあるので、こういう時は便利だ。そろそろと全体をそのままで動かしていけばいい。
 設置位置に仮置きしてみて、やはりここだなと思った。あと、飾り戸棚を壁に固定するためには、吊り金具のためにネジを埋め込むだけでなく、L型の金具を用意して、下からも支える必要がある。それは明日の仕事にすることにした。強い寒波が当地にも迫っているので、出かけられるかが課題だが、今日はもうその時間はない。
 その後も、こつこつと雑務をこなした。午前零時を過ぎてからは、昨日に続いてSNSの記事を読んだ。残りをすべて読み終えた。自分らしい価値ある原稿は何だろうと、あたらめて考え込む。編集者からは「歴史小説家の裏側」みたいな、読者が知りたい歴史小説家の仕事のやり方を書いてほしいようだ。きわめてまじめなと言うか、真剣な仕事ぶりなので、実力がない分、損得抜きで手間ひまかけているだけなのだが、そんなんでいいのだろうか。
 夜がしんしんと更けて、夜明けが近付くにつれて、だんだん無茶な気持ちになってくる。Amazonprimevideoで映画をちょっと観たくなった。ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」がひっかかった。ウィルスとの闘いの映画だ。約2時間の映画だが、今夜は半分の1時間でやめて、就寝モードに入った。
 昨日に続いて、午前5時を回ってもまだ起きていた。

12月27日(月)「飾り戸棚の設置完了・・・の風さん」
 今日も昼近く起床。道路は濡れている程度だが、それ以外、あちこちに雪が積もっていて、目を疑うような冬景色。それでも、入念なストレッチ後、すぐブランチというまるで昨日の再現で一日を起動させた。
 とにかく様々なことを片付けていかないと、新年が明けてしまう。ということで、買い物に行くことにした。ワイフも恐る恐る便乗することに。もっともクルマはアクア(笑)。
 何とか道路の雪は融けていて、走ることができた。昨日までの天気が悪かったので、外出している人も多そうだった。私はホームセンターでの買い物があり、ワイフも近辺で買い物をした。そこから真っすぐ帰宅したが、ワイフはアクアを降り、私はまた出発。今度は反対方向だ。大型モールへ行き、グリューワインを買った。最後の2本を買うことができた。遅れていたら、売れてなくなっていたかもしれない。そこからGSへ向かい、アクアの自動洗車をしたのち、灯油を2缶購入して帰宅した。
 2度目の帰宅をし、コーヒータイムの後、いよいよ長男の部屋の飾り戸棚の設置工事だ。ホームセンターで購入してきた治具を用いて、しっかり壁に固定することができた。ガラスの窓や扉を組み付け、内部に洋酒のマスコットボトルなどを、とりあえず飾った。長男の部屋の片付けの年内最低目標が達成できそうな感じがしてきた。
 天気予報によると、去ったと思った寒波が大晦日にまたやってくるらしい。穏やかな年明け、元日は望めそうもない。やれやれ。
 明日は寝坊ができないので、ギリギリまで雑務をこなし、午前零時とともに就寝態勢に入った。
 読書の目標がやや遅れ気味だ。そのような中、『源氏物語』がますます面白くなってきた。

12月28日(火)「ワイフの実家へ・・・の風さん」
 8時半起床。入念なストレッチを終えて、ワイフとアクアで出発。JP分局でメルカリ品を発送。ドラッグストアでまとめ買い(一部買い忘れ)。そこからワイフの実家へ。
 週末の悪天候(降雪)のため、実家へ行くのが数日遅れた。今日は晴天で、運転の不安はない。予定通り正午前に到着した。その後、私のお気に入りのファミレスへ行きランチ。人出は増えているが、まだ慎重な人が多いのだろう、待たずに席につくことができた。ここではいつも肉料理を注文する。ファミレスなので、値段が安くて、おまけにクーポンまで使えて、義父母は不思議がっている。日本全体そして地方ほど顕著な人口減少で、客の奪い合いになっている、厳しいビジネス環境の結果だと説明するが、特に飲食業界は気の毒だというのが結論になってしまう。できるだけたくさん注文して売り上げに貢献するしかないが、高齢者4人のランチではたかが知れている。
 実家にもどって、デザートを食べながら、歓談の続き。私の極端な話題は、義父母には新鮮らしい。さらに今日は、先月やっと出た新刊を持って来たので、作家業の話も面白いらしい。作家は出版社の下請けのようなものだ、本を出しても大赤字だと言うと、やはり不思議がる。知的な芸術且つ文化活動にもかかわらず、対価が低すぎるのだ。
 恒例の買い物にちょっと外出した。近所の古書店に寄って、古本を物色し(応援のため1冊だけ購入)、スーパーの中にあるブックオフに寄って、古本の品定めをし(来月購入しようかなと思いつつ)、百均で2つ買い物をして実家へ戻った。
 すっかり日が落ちたころ、家路についた。途中でラーメンを食べて帰宅した。
 ニュースを見ながらひと休憩したあと、やっとワイフが年賀状を作ると言うので、その手伝いをした。今夜は、デザインを確定するまでがやっとで、それほど遅い時刻でもなかったが、もうパワー切れだった。早起きしたからな(と言っても8時半だったが)。

12月29日(水)「今日もワイフの実家へ・・・の風さん」
 ゆっくり起床したのだが、今日もワイフの実家へ行かねば、と思った。昨日の話で、実家のエアコンが故障中のため、旧式の電気ストーブで暖をとっていた。我が家に使っていないセラミックヒーター(温風も出せるし、加湿機能も付いている)があるので、それを持って行けば、役に立つかも、と思ったのだ。
 その前に、今日のミッションがあった。JPからメルカリ品を発送し、UFJのATMで現金の移動をおこなった。
 帰宅したら、来月の新刊の見本が届いた。これはうれしい。
 ブランチ後、実家へ電話し、試しに使ってみたらどうかと提案した。OKだったので、すぐキャメロンで出発した。サインした新刊も持った。
 なるべく時間をかけずに往復するため、今日は有料の海底トンネルを使うことにした。一般道を使うと、少なくとも片道1時間半、道路が混んでいると2時間近くかかってしまう。
 快晴の空の下、キャメロンで走っていると気持ちいい。往路は、1時間20分で着いた。早速セラミックヒーターを運び込んで、義母に使い方を説明した。その後、義父が起きてきて、また同じ説明をした。試しに使うのは全く問題ないことが分かった。現在の旧式の電気ストーブより高性能だが、操作がやや複雑なので、高齢者には必ずしも向いているとは言えない。それが心配点である。
 コーヒーを飲みながら、持参した新刊の話もして、予定した以上に長居してしまった。帰る前に、またスーパーの中にあるブックオフに行き、昨日物色した古本を2冊購入した。結局、1時間半の滞在になってしまった。
 復路はスムーズに走ることができて、1時間10分で帰宅できた。やはり海底トンネルは便利だ。今度回数券を購入しておこう(まだETCが使えないのだ)。
 秋田の同級生からリンゴやお菓子の詰め合わせが届いた。すぐ電話してお礼を言ったら、リンゴは同じく同級生が作ったものだという。同級生と言っても、皆、同じ年齢の68歳になっているわけで、みんな頑張っているんだなあ、と思った。
 夜は、昨夜に続いてワイフの年賀状の宛て名印刷を手伝った。それが終わってから、どんどん眠くなってきたが、少しでも雑務を処理しておこうと、意地で頑張った。
 そして、最後に、風呂掃除をして就寝態勢に入った。明日は、次女が一人で里帰りしてくる。

12月30日(木)「次女が里帰り・・・の風さん」
 年末の大掃除代わりに、月初の掃除を年内に終えておく予定だった。ちょっと予定が狂って、今日やることになった(風呂掃除は今朝未明にやっておいた)。
 1、2階の洗面所の排水パイプと鏡の掃除と3台の空気清浄機の掃除は簡単だ。レンジフードとガス台の掃除は時間がかかるが、今月初めの掃除からの経過日数が少ないので、比較的楽かなと思ったら、全然違っていて、いつもより汚れていた(笑)。続けて、ダイニングの照明器具とエアコン、カーテンレールの上部を掃除したところで時間切れ。
 この間購入してきた灯油を屋外タンクへも補給しておいた。これで1月中旬くらいまでは心配ない。それにしても今日は風が強い。
 ルーチンを終えたころ、ワイフから墓参の指示が出た。今からなら日没前に墓参を終えることができる。心月斎の墓地に着くと、幸運にも風は弱まっていた。水が冷たいのは仕方ないが、風が強いとろうそくの火がすぐ消えるので焼香に難儀するのだ。今月の月命日前後の墓参から日がたっていなかったので、供花はあまり枯れておらず、したがって墓石周りの落ち葉はほとんどなかった。墓参後、ホットタイム。ご近所からお菓子をいただいた。金沢市の老舗のもので、求肥(ぎゅうひ)を用いた絶妙の甘さの餡を、固目の餅でくるんだ饅頭で、感動以外の何物でもなかった。
 ほどなく、次女が単身で里帰りしてきた。今年からシベリアンハスキーを飼い始めたことと、まだ新型コロナの不安があるので、今回は一人で気ままな里帰りである。そういったことを許してくれる彼とその実家に感謝である。二人だけの年越しは、ワイフには気が重いらしいし。
 晩御飯が豪華になった(笑)。コップに半分だけビールを飲んだこともあって、食後のツムツムのあと、リビングでダウンしてしまった。
 午前1時過ぎに、夜行性動物の私は元気に目覚めたが、既にワイフも次女も忽然と消えていた(笑)。自分で掃除した風呂で体を温めたが、すぐ寝る気になれず、書斎へ行き、今日できなかった雑務を少しだけやった。だめだ。仕事がたくさん残っている。明日も時間を見つけて頑張らねば。

12月31日(金)「たくさんの仕事が年越し・・・の風さん」
 とうとう大晦日だ。今日こそ雑務が・・・否、依頼原稿があるのだ。それをやらねば。
 昼近くに起床し、入念なストレッチから1日をスタートさせた。そこまではいい。
 私の遺伝だろう、寝坊が得意の次女がやっと起きてきて、遅いブランチとなった。その後、買い物をしたいと言う次女をアクアにのせて、ドラッグストアとコンビニに連れて行った。幸い、雪は雨に変わっていて、ノーマルタイヤでも往復は問題なかった。
 英語の本(勉強のためというか、感覚を維持するため読んでいる)を2冊何とか読み終わった。今年後半にかけて読書を頑張ったつもりだが、それほどペースは上がらず、読了は38冊だった。もう10冊くらい読みたかった。
 ホットタイム後、最後に読み終わった英語の本2冊をメルカリに出品した。どちらも昭和の後期に出版された本で、かなり売れた本だ。1冊は2か月で10刷だし、もう1冊は10か月で6刷になった本である(その後、どこまで伸びたかは分からない)。2冊セットで手ごろな価格で出品してみた。
 夕方、発注したセラミックヒータが届いた。おもちゃみたいな商品で、2階のトイレ用である。寒い朝だと必要になる。あまりにもおもちゃみたいで、つまり重量感がないため、スイッチ操作がやりにくい。スイッチを切り忘れたときの仕掛けがないのも気になる。どちらも要改善である。また楽しみが増えたが、忙しくなったとも言える。
 今日は小雪が降ったり止んだりを繰り返している。
 晩御飯は、年越し蕎麦までつながるのだが、グリューワインを用意した。ドイツから輸入されたもので、毎年の楽しみになっている。
 今年は次女が里帰りしているので、テレビのチャンネル権は次女にある。紅白歌合戦もゆく年くる年も観ない。バラエティ番組になっている。私は書斎に入って、重要な雑務に取り組むことにした。当地に越してきて最初に入手したメールアドレス(プロバイダーの有料のもの)が、いよいよ年末で使えなくなるのである。現在のメールアドレスへの移行作業は、3か月くらい前から少しずつやってきた。それがやっと終わった時、アドレス帳がすべて移行できていない状況が残っていた。全部で300件以上ある。100件近くは登録を終えていたが、残りをどうするかだ。とりあえず、メモ帳にリストを作っておき、必要に応じて、新しいアドレス帳に追加していくことにした(メーラーがなくなるので、外部にまとめて出力するのはやめた)。
 コピペ作業は延々と続き、とうとうカウントダウン時刻が迫ってしまった。階下へおりて、いったんワイフと次女に賀詞をのべて、書斎に戻った。PCをそのままにしておいたおかげが、メーラーのアドレス帳はまだ生きていて(午前零時でシャットダウンされると思っていたが)、コピペ作業を続けた。ときおりシステムエラーのメッセージが出たのは、大元のシステムでは、もう使用できないようになっていたのかもしれない。何とか、気になるメールアドレスをすべてメモ帳に転記できた。
 夜はしんしんと更けていき、ワイフ、次女を入浴していたが、私は、しぶとく途中まで観ていた映画を最後まで観ることにした。年越しの雑務を少しでも減らしたかった。結局、書斎のPCで観終わった。ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」で、最後は主人公の勇気ある行動に感動した。観てよかった。入浴した後、やけに元気で、このまま徹夜しようかと思ったぐらいだったが、体を休めることも大事だと思い直した。
 最後の最後の日まで、今年を象徴するような多忙な一日で、結局、依頼原稿はおろか雑務も終えることができなかった。年中無休の日々は、令和四年も続くことになる。


2022年1月はここ

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